無染庵
そこは、仙台近郊のとある住宅地に凛と在る。
友人が、疲れているようだから、と連れて行ってくれた。
古きよき日本家屋のたたずまいは、その門の前に立つだけで、姿勢が正される。
よく掃除された部屋に、余計なものは一切ない。
必要ものが必要な分だけ。
だけど、愛着をもって扱われているその家屋は、ぬくもりと優しさにあふれ、その場にいるだけでとても心地よい
。
妙心寺の分家らしいが、デンマーク出身のお坊さんと奥様がお住まいだ。
寺といってもお堂があったり仏像があったりするわけではない。
ふつうの古い日本家屋で、譲り受けた住まいだそうな。
庭も素敵だし、畑も整然ときれいだ。
そんなところだから、納屋もきちんと整理されている。
そこには、佐藤初女さん直伝の味噌や梅干しが並ぶ。
夕方、「冷えてきたね」、と火おこしで炭を作ってくださり、囲炉裏に暖を入れてくださった。
なんとほんわかあたたかい(*^_^*)
そこで菓子と茶をいただきながらおしゃべりする時間は、なんと贅沢で豊かな時なのだろう
季節の食べ物をいただくこと、水分の摂り方、セルフケアの仕方など、いろいろ教えてくださった。
すべての答えは自分の中にあるのですよ、と。
帰りには、無農薬で育てたという野菜を持たせてくださった。
自給自足の自然の摂理にそったとてもシンプルな生活スタイルは、昔の日本人には当たり前だったのかもしれないが、今は、とても貴重で、そこからの学びは計り知れない
。
家に帰ってからは、昨晩はなんでココナッツカレーなんか食べたくなったのだろう?と冷蔵庫の残りを横目に、いただいた野菜を調理する。
今晩のメニューは、
いただいた水菜のサラダ、
いただいたミニかぶとチンゲン菜、ワカメと油揚げの汁、
雑穀粥。
これで充分満足なのだ。
身体の気が元の状態に近いと、食べたくなるのは、身体に優しい食べ物だ。
日頃、ドカ食いをしたり、脂っこいものを食べたくなったり、甘いものを食べたくなったりするのは、気が整っていないからだ、と改めて認識する。
しかし、そうは言っても維持が難しい。
そんな時は、手伝ってもらおう。
トントントン、無染庵の門をたたこう。
そう遠くないところに駆け込み寺があるのは、心強い。
連れて行ってくれた友人に感謝
自然の摂理に沿った生活を守ってくださっている無染庵のRさんとTさんに感謝
このご縁を導いてくださったサムシンググレートに感謝
