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吃音&ATメールセミナー第3回

 

吃音&ATメールセミナー第3回です。

ここからF.M.アレクサンダーは、新しい使い方がいかに不慣れな感覚を伴うものか、
そして新しい経験を重ねて新しい感覚に慣れるには、論理的に自分を導いていくひつようがあるか、
強調しています。

慣れ、という人間の持つ高い能力が諸刃の剣であることがよく分かります。

内容に質問や疑問があれば、
いつでもご遠慮なくbasil@bodychance.jp までメールを下さい。

それではどうぞ。


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30 この生徒の事例に見られたことは、全ての人に実際に起こっています。

31 生徒がレッスンを始めたとき、まだ自分のメカニズムの使い方が不十分なので、自分の使い方についての以前の本能的な方向性を抑制することができません。
新しい使い方の方向性は働くことができないのです。
わたしが助けを出す機会を得る前に、生徒は習慣的な誤った使い方により結果を得ようとしてしまうのです。
このようなときに、彼に結果を得ることをやめさせることは実際的に不可能です。

32 レッスンが進むと、生徒は自分の使い方の本能的な方向性を抑制することを学び、新しい使い方の方向性が働くようになります。そして、それによりわたしが適切な感覚経験を与えることができるようになるのです。
でも、今度はそのとき、結果の達成を可能にする最良の状態が自分のものになっているのに、生徒はいかなる試みもしようとしなくなるのです。
そのときの改善された状態を使っては、結果を得ることができるとは思えないのです。
彼らが言う所の「とても間違ったものに感じられる(feel so wrong)」ため、それを使うことを本能的に拒絶してしまうのです。

33 この難題が生じたとき、わたしは、彼には誤って感じられるメカニズムの使い方により結果を達成する、という実体験を与えます。
それがうまくいったとき、生徒はいつも、新しい方法は前の方法に比べてなんて楽なのだろう、なんて努力がいらないのだろう、と言うのです。
このように受け入れられても、新しい方法により結果を達成するという実体験は、繰り返し繰り返し与えられなければなりません。
改善された使い方が「正しいと感じられる」ようになり、それを使うことに必要な確信を得る必要があるのです。

34 これら全てのことから得られる教訓として、わたしたちの刺激に対する反応の仕方は、慣れた使い方の習慣によるものなので、与えられた結果の達成を試みることが誘因(incentive)となり、その慣れた使い方に結びつかざるを得ないのです。
このことが、生徒の慣れた使い方が変化していき、刺激に対する反応の習慣的な方法とは全く異なった不慣れなものになったとき、なぜ生徒は与えられた結果を得ることの誘因を全くと言っていいほど持てないかを、説明してくれます。
ある人の使い方の状態とそれに伴う感覚が間違ったものになっているとき、慣れている間違った使い方で与えられた結果を達成しようという誘惑は抵抗できないものです。
一方、状態が結果の達成という目的のために最良になったときには、結果の達成させる誘因が実質的になくなってしまうらしいのです。

35 これは驚くにあたりません。なぜなら、ある人の自分の使い方の感覚認識が間違っていて、何ができて何ができないかという思いが自分の感じ方によるとき、不慣れな方法により結果を得ようとすることは、暗闇の中で真っ逆さまに落ちていくようなものです。
生徒に困難がなぜ起きるかを説明し、彼が"知的に"その理由を理解しているときでさえ、新しく不慣れな手段により指示された結果を得る経験を可能にするには、そのことへの多大な励ましと実際的な手助けを、何度も何度も与える必要があります。
これがなされたならば、彼は、繰り返し行いたいと願っている新しい経験を意識することができて、体験を重ねることにより、まもなく以前の思い込みと判断が誤りであったと納得します。
その結果、彼の中に新しい使い方を行おうとする誘因が発達していき、ついには前の使い方を行おうとする誘因を凌駕することになるのです。
なぜなら、誘因の発達は、彼が意識的に操れるようになった――それも、今までに経験したことの無かった確信を持ってです――論理的な方法(reasoned procedure)による結果だからです。

36 人間特性の最も特徴的なことの1つに、自分自身と外部の環境の両方について、それが良いものでも悪いものでも、ほぼどんな状況にも慣れていく能力があります。
ある状況に一度慣れたならば、それは正しく自然に感じられます。
この能力は、望ましい状況に適応しようとするときには恩恵になりますが、望ましくない状況のときは大きな危険となりうる可能性があります。
感覚認識が信頼できないとき、自分自身の誤用(misuse of himself)が深刻なほど有害になっている状態に慣れてしまい、その悪い状態が正しく快適に思えることもあり得るのです。

37 わたしが教えてきた経験から言うと、生徒がその状態に長くいればいるほど、それはなじみ深く正しく感じられるものになり、どんなに生徒がそれを強く望んだとしても、克服することを教えることはより難しくなります。
言い換えれば、新しくてより良い自分の使い方を学ぼうとする能力は、概して、人間有機体の誤用の程度と、その有害な状態をどのくらい続けたかに反比例するのです。

38 欠陥・異常・悪癖をなくすための手段として、人間有機体全体のメカニズムの使い方と機能の改善する手順についてのプランを考えようとする人は、この点を理解し実際に取り入れていく必要があります。


次回に続く


特別セミナー
「吃音にお悩みの方のためのアレクサンダー・テクニーク」
講師:眞田由佳(講師略歴:goo.gl/wxdCu)
日時:10/21、11/4、12/9 
   いずれも金曜 20:00~21:00
定員:いずれも 5名
参加費:¥3,150
場所:目黒BODCHANCEスタジオ(地図:http://www.neo-asp2.com/~user1784/neo/neo.php?gaz5c7vvjve
内容詳細:こちらhttp://www.neo-asp2.com/~user1784/neo/neo.php?lupkc7vvjve
お申し込み:TEl 0120-844-882  メール office@bodychance.jp


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