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吃音&ATメールセミナー最終回

 

吃音&ATメールセミナー最終回です。

最後にF.M.アレクサンダーは習慣というものについて吃音と関連して語ります。
非常に分かりやすいまとめになっております。

内容に質問や疑問があれば、
いつでもご遠慮なくbasil@bodychance.jp までメールを下さい。

それではどうぞ。


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39 レッスンの終わり頃に、吃音の癖を克服することはひどい喫煙の習慣をやめるよりもなぜこんなにも難しいのか、とこの生徒は聞いてきました。彼は、かって喫煙常習者だったのですが、この習慣の悪影響が強くなったため、やめなければならないと決心したのだそうです。
最初は、1日に吸うたばこの量を減らすことを試みましたが、決めた本数以下で毎日を過ごすは難しいことでした。そのため、習慣を打ち破るためのただ1つの方法として、たばこを吸うことを全くやめることを決心したのです。
彼はこの決断を実行し、非喫煙者になることができたのだそうです。吃音を克服するために行った努力が、それと同じようには成功しなかったのはなぜかを、今や知りたいと思ったのです。

40 わたしは、その2つの習慣がとても異なった問題を示していることを指摘しました。

41 喫煙者は、日々の生活に必要な活動を中断することなく、たばこを吸わないようにすることができるのです。
たばこを吸い過ぎさせる誘惑は、全てのチェインスモーカーが知っているように、パイプでも葉巻でも巻きたばこでも、今吸っているものがもう1つ吸うことの刺激として作用することから来ています。
たばこを吸うことをやめてしまえば、この鎖を断ち切ることになるのです。

42 他方吃音者は、話すことを、これは仲間との日々の付き合いに欠かすことのできないものなので、やめることはできません。
話すたびごとに、発声器官と舌と唇の慣れ親しんだ誤った使い方に戻ろうという誘惑の中に投げ込まれてしまい、その結果吃音してしまうのです。
愛煙家が、たばこを吸いたいという刺激から逃れようと思うときに行う方法では、吃音者は吃音からは逃れることはできないので、抑えるためにはもっと根本的な方法が要求されるのです。

43 話すという行為を充分にコントロールするためには、関係するメカニズムの全体的な使い方のレベルを充分に高くすることが必要です。
舌と唇を充分に良く使えるかと、呼吸と発声の器官のコントロールのレベルを必要以上のものにできるかは、全体的な使い方がどうかに左右されるからです。
このため、どの吃音者も、わたしたちが見てきたように、全体的なメカニズムの使い方が悪くなっていて、その癖を直そうとするときに打ち勝ちがたい障害になっているのです。

44 愛煙家にとって状況は大きく異なります。
喫煙という行動については、そのような高いレベルのメカニズムの使い方はなんら要求されないからです。
使い方の悪い状態がその人にいかに見られるにせよ、それがある特定の習慣(この場合はたばこを吸うという習慣)に打ち勝つことの妨げになることは、比較的少ないのです。

45 さらにこの事例には他の要素があります。
愛煙家が打ち勝とうとする習慣は、ある願いを満足させようとして自ら発達させたものであるということです。
他方、吃音者が取り組んでいる習慣は、ある願いを満足させようとして自ら発達させたものではなく、徐々に大きくなって自分のメカニズムの使い方の一部となってしまい、毎日の生活の全ての行動に使われるようになってしまったものなのです。
このことは、喫煙の習慣が根深いものではなく比較的容易に打ち勝つことができるものであるために、生徒が独力で喫煙の習慣を克服できたことと、
吃音に関しては、先生――話すときの舌と唇と発声器官の正しい使い方と人間メカニズム全体の充分に良い使い方を教える手段を知っている先生のことです――の手助けなしには対処することができなかった、ことの説明になります。

46吃音のような欠陥をなくそうとするときのプロセスには、先生と生徒の両方に忍耐と技術(patience and skill)が必要だとわたしは強調したいと思います。なぜなら、わたしたちが見てきたように、それは次のことを要求するからです。

(1) エネルギーの本能的な方向性を抑制(inhibition of the instinctive direction of energy)すること。これは間違った使い方による慣れた感覚経験が起こるときに生じていました。

(2) その代りに、エネルギーの意識的な方向性を作り上げること(the building up in its place of a conscious direction of energy)。これは、新しい良い使い方により不慣れな感覚体験を繰り返し体験することで達成されます。

47 刺激に対する反応を変えるための手段として、慣れたものから不慣れな新しい道筋に沿ってエネルギーを方向づけようとするプロセス(process of directing energy out of familiar into new and unfamiliar paths)には、先生と生徒の両方に"既知から未知への移行"をするための能力がますます必要となります。*
このことから、これは、人間全体の成長と発展に関係する全ての原則にあてはまるプロセスであると言えるのです。


48 この章を書いた後に、この生徒から手紙を受け取りました。彼の許可を得たので、この手紙の一部を次に引用します。使い方の改善についての感覚的な気づき(sensory awareness of an improvement in use)について、興味を引くことでしょう。

~ずっと連絡しなかったことを、あなたとあなたのワークに関心を失ったからだと思わないでください。その反対なのです。わたしは、他のことにはほとんど関心を持ちませんでした。・・・・もし今年もう一度行くことができれば、かなりの進歩を遂げるだろうことについての自信があります~

~わたしは何か本当に新しい体験を受けのるに機が熟した状態になっていると確信できるまでに、楽観的になっています。・・・・わたしは、背中が働き出し(back working)て、あごがリラックスするようになった、と今や感じるまでになっています。まっすぐ立ち続けるためにあごの筋肉を前は使っていたのだ、と本当に思います。話すときに、舌と唇をあまりに使ってこなかったことを感じていますが、実際のところほとんど使っていなかったのです。これからの希望を持っているのは、わたしの感覚認識(sensory appreciation)がこのように大きく改善されたからなのです。~



おわり

特別セミナー
「吃音にお悩みの方のためのアレクサンダー・テクニーク」
講師:眞田由佳(講師略歴:goo.gl/wxdCu)
日時:10/21、11/4、12/9 
   いずれも金曜 20:00~21:00
定員:いずれも 5名
参加費:¥3,150
場所:目黒BODCHANCEスタジオ(地図:http://www.neo-asp2.com/~user1784/neo/neo.php?33rqc7vvjve
内容詳細:こちらhttp://www.neo-asp2.com/~user1784/neo/neo.php?vnhqc7vvjve
お申し込み:TEl 0120-844-882  メール office@bodychance.jp


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