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Mother Earth Concert vol.5 HOPE~希望~ 東日本大震災・津波遺児支援

言語聴覚士の仕事

人は「ことば」をもつ生き物です。わたしたちは、他者と意思疎通、コミュニケーションをはかるときは「ことば」を用います。「ことば」とは音声言語のことでしょうか?赤ちゃんは言葉を話しませんが、微笑みや声の調子、泣き声、しぐさなどで、コミュニケーションをとることができます。わたしたちは音声言語の他に視線や表情、しぐさ、身振り、声のトーンや抑揚などから情報を得て、相手の状態や言わんとしていることを察知します。わたしはそれらを「ことば」と捉えています。

 

言語聴覚士とは

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist/Speech Therapist ; ST)とは、1997年に言語聴覚士法の成立により誕生した国家資格の名称です。この法律では、言語聴覚士を下記のように定義しています。

〔言語聴覚士法〕

第二条 この法律で「言語聴覚士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう。

言語聴覚士は、病気やけが、あるいは発達上の問題などによって、声を出すことや言葉を話すこと、音を聴くこと、物を食べ、飲み込むことが困難な方々に対して、コミュニケーション機能の形成、維持、改善を促すために必要な評価、訓練、指導など専門的なリハビリテーションを行います。

言語聴覚士の働く環境

言語聴覚士が働いている職場は、病院など医療機関をはじめとして、介護老人保健施設、難聴児通園施設などの福祉施設、また教育機関など幅広い領域にわたっています。成人を対象とする場合と小児を対象とする場合に分かれることが多いです。また、人間の精神活動全般に携わることは共通していますが、医者に耳鼻科医や眼科医、内科医などが存在するように、失語症に携わることが多い、難聴に携わることが多い、摂食・嚥下に携わることが多いなど、いくぶん自分の専門とする領域があります。

わたしの場合は、主に小児を対象とし、難聴児や発達障碍児と係わることが多いです。聴覚検査、発達検査、知能検査、構音検査、語音検査等行い、問題の所在を明らかにし、必要な療育、教育機関へつなげます。家族の相談に応じ、助言、指導も行います。難聴が発見されれば、補聴器を調整し、フィッティングを行います。病院、保健センター、療育機関、学校などと連携をとりながら、コーディネーター的役割を担うことが多いです。

言語聴覚士は、職場内、職場外チームワークを大切にしながら、医療、福祉、教育、保健、行政、介護に携わります。人と係わり「ことば」に携わります。その人がより幸せに、その人らしく生きていくためのサポートをする仕事です。

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